ページビューの合計

2012年1月18日水曜日

追悼 ON&OFFのマスター

1月2日に愛媛県鬼北町にあるON&OFFのマスター、野村岩保さんが永眠されたそうです。


私の職場の仲間が子供を助けようとして四万十川で帰らぬ人となったのは、
2003年の夏の日のことでした。
7回忌を迎える2009年、それまで四国の地には正直あまり興味を持っていなかったのですが、どうしても四万十川へ行かなければいけない気がして、
ひとり旅に出たのが始まりでした。

最初はツーリングマップルだけを頼りに3泊の旅でした。



09年の四国ツーリングのブログ・・・

ツーリングマップルには、「ライダーに人気の喫茶&民宿」と紹介されていたが、
そのときは木曜だったため定休日でお店に伺うことはできませんでした。


でも、初めての四国の旅で、自然の雄大さと美しさに魅了されてしまうのでした。
次の年(2010年)も四国を旅することにした。 

前の年に伺うことが出来なかった「ON&OFF」へのリベンジをどうしてもしたかったが、
またも木曜日で定休日。

次の日、雨を避けるように新居浜から瓶ヶ森林道~面河渓~四国カルストと走ってきて、
ようやく念願かなって営業中の看板の「ON&OFF」を見ることができました。
初めて「ON&OFF」のマスターに会えました。
コーヒーをいただいている私に、息子さんと行った東北ツーリングのお話を話していただいた時の楽しそうなお顔が印象的でした。
 帰り際にお店に飾るからと言って私の写真を撮っていただきました。


去年、四国を旅する前にマスターが大病を患ったということを知り、
「ON&OFF」へ行ってみることにした。


マスターの息子さんが週末だけ店を開けているとのこと。
日曜日に訪れるとさすがに混んでいた。
カウンター越しに息子さんが「てんてこ舞いに」なっていました。
マスターは奥で休んでおられるということで、
お見舞い代わりに写真を残していきたくて、
息子さんに無理を言って撮影をお願いしました。
そのとき、マスターが店に出てきました。

前の年、お会いしたときに楽しくバイクのお話しをしていたマスターですが、
この時は、バイクに乗りたいが乗ることが出来ないと語り悔しそうな顔でした。

でも、バイクの話が進むにつれて、笑顔が戻ってきました。

「転んでバイクを傷つけたときは、そこをさすって『ごめんな…』って声をかけてやるんだ。」と、
お話ししてくださいました。

そして、暖かい陽射しを受けて、
『たまにはバイクを陽に当ててやらないとな~…』とも話していました。

私がおやっさんと接した時間は僅かでしたが、
ゆったりと流れる時間の中で、心地よいひとときを過ごさせていただきました。



去年帰るときに、『また来年も同じバイクで同じように必ず来るから、それまで元気でいてくださいね。』…と約束したのですが、もうお会いできないのが残念でなりません。

でも、おやっさんと約束したので、
今年の夏休みも「ON&OFF」へ行ってみます。


お店の前を静かに流れる広見川は、四万十川へとつながっています。
三年前の四万十川への旅から始まった出会いの旅です。


生涯現役ライダーのおやっさん・・
天国へもバイクで行くのかな・・・

ご冥福をお祈りいたします。




0 件のコメント: